60GT天体望遠鏡

パッケージ内容

主鏡筒

キャリングハンドル

鏡筒バンド

アリガタプレート

1.25インチ接眼アダプター / 2インチ接眼アダプター

製品説明書 / 品質検査報告書

仕様

設計特徴

特徴1

NAKOH60GTは、3枚玉アポクロマート（APO）望遠鏡であり、そのうち1枚に SDガラス、1枚に EDガラス を採用。

SDガラスとEDガラスの異常分散特性を最大限に活用することで、異なる波長の光の屈折率差を大幅に低減。これにより、色収差（特にパープルフリンジやグリーンフリンジ）を効果的に抑制し、極めてシャープでコントラストの高い星像を実現します。

特徴2

スポットの分布状況を解析することで、光学系の像質を評価することができます。

横軸は星像が画面中心から離れた距離を示し、縦軸は星像のRMS半径を示しています。

解析の結果、60GTの中心部における星像のRMS半径は約2μmであり、像面44mmの端部でも2.5μm未満を維持しています。

星像は非常にシャープで円形度が高く、画面全域にわたって優れた像質を示しています。

60GT 軸上色収差曲線

軸上色収差図は、横軸に波長（nm）、縦軸に焦点偏位量（μmまたはmm）をとり、異なる波長の光が光軸上で集光する位置の差を示しています。
NAKOH 60GTでは、図上で焦点偏位が小さく、全波長域で曲線が緩やかであり、天文における重要な波長での曲線がほぼ一致していることが確認できます。これにより、優れた色収差制御能力が示されています。

相対照度曲線は、横軸に像面半径、縦軸に相対輝度（％）をとり、視野中心から周辺までの光線の減衰を示しています。
NAKOH 60GTでは、フルサイズの画面端においても高い輝度を維持し、滑らかな減衰曲線を示すとともに、複数波長での一致が確認され、周辺減光（ヴィネット）の発生を最大限に抑えています。

NAKOH 60GTの光学性能は、国際的に公認されたZYGO干渉計によって厳密に検査され、その定量データはトップレベルの性能を示しています。
検査報告によると、ストレール比は0.976に達し、RMS値は0.026λ（λ/38に相当）、PV値は0.168λとなっています。
これらのデータは、「回折限界」の厳しい基準（ストレール比 > 0.8）を大きく上回るだけでなく、鏡面精度による制約をほとんど受けず、天体の微細なディテールを極めてシャープな焦点に結像できることを示しています。
この三つの指標は、NAKOH 60GTがトップクラスの光学性能を有していることを証明しており、観測者に理論限界に近い鋭い像をもたらすことができます。

ロンキー試験は、陰影パターンの解析を通じて対物レンズの面精度および光軸の整合性を定量的に評価する方法です。
NAKOH 60GTの試験結果は非常に優れており、焦点内および焦点外の両位置において陰影の変化が均一かつ滑らかで、生成される条線はまっすぐかつ対称的です。

これは、優れた光学系の基準に合致しており、60GTが正確な放物面形状と理想的な光学整合性を備えていることを示しています。

*60GT＋専用1×フラットフィールドレンズ（焦点距離360mm F6）

露光時間：300秒

フルサイズ像面の端部においても、1:1倍率で精密に検査した場合、星像全体が同等の高品質であることが確認できます。
超高画素フルサイズカメラを用いて撮影した場合でも、画面中心から端部まで良好な解像度を維持し、色収差を抑制することで、明るい星像も鮮明に描写されます。